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2015/12/15 17:43

古くは琉球王府の時代を期限とする沖縄県琉球紅型染。紅型「紅」はただ単に赤色だけでなく全ての色全般を指し、「型」模様を表します。沖縄の明るい太陽に負けない鮮やかな色が特徴です。そして沖縄の人の持つ大らかさ優しさ、そして悲しみ、すべてが込められた愛すべき染めです。
全国各地の伝統工芸が持つ後継者不足は紅型染においても例外ではなく、染織作家の高齢化がすすんでいます。そんな中で活躍する若手染色作家「宜保聡(ぎぼさとし)」氏が愛情を込めて染め上げた紅型染の八寸名名古屋帯です。
1972年に沖縄県宮古島に生まれ、那覇市で育った宜保氏は、故 嘉陽宗久氏に師事し2003年より「びんがた工房 くんや」を立ち上げて現在は糸満市で染色活動をしています。「人の気持ちがパッと明るくなるような染」を目指していると自らが言う彼の作品は、紅型染の原点ともいえる、沖縄の恵みを浴びたような鮮やかな配色とセンスあふれる感性で人の心をひきつけます。
・帯の土台となる生地は、米沢産地で織られ、和紙をベースにした緯糸に、栗繭糸を織り込みアクセントを加えたこだわりのある素材です。雪国東北の山形で織られた帯に南国沖縄の染が融合してそれぞれの良さを引き出しているかのようです☆


※白く見えるラインの部分に栗繭糸(絹糸)を使用しています。
※栗繭とは「栗の葉」を主に食べている栗虫と呼ばれる虫から吐き出されてできた繭の事で、その繭から紡がれた貴重な糸を織り込んでいます。
※その他の緯糸は和紙。和紙を緯糸に使用することで張り感が出て、縦糸の絹のしなやかさとコラボし、独特の生地の風合いが生まれます。しなやかで張りと温かみのある上質な帯です。

腹部分のデザインは帯の巻き方を左右反対にすることで2通りのデザインをお楽しみいただけます☆
【右巻き (時計回り)】で巻く場合
【左巻き (時計と反対回り】で巻く場合