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2015/12/17 14:52

◇一見すると水墨画のようにも見える結城紬の帯。絵画のように滑らかな線と美しい色彩が織物であることが驚きですね☆緻密に計算された職人技で染色された絣糸を1本1本機に掛け丹精込めて織り上げられています。
とは、1本の糸に染まった部分と染まっていない部分をつくり、その糸を組み合わせることで柄を織り出されたものです。その1本1本の糸を絣糸と呼びます。

◇茨城県と栃木県にまたがる鬼怒川の清流に育まれた地で真綿から紡がれた絹糸は、素朴さと温かみのある何とも言えない風合いがあります。しっかりと手織りされた帯地は適度な張りとしなやかさを併せ持ち、手織りでしか出せない地風が締めやすく美しい着姿につながります。


今回ご紹介の結城紬の八寸名古屋帯は結城紬の有力織元「奥順株式会社」謹製で信頼のおける商品です☆お値段もとってもお買い得なのですが、決して安価な粗悪品ではありませんのでご安心下さい。(産地が在庫調整のため安く放出し、問屋も含めて薄利での販売によって可能になったお値段です☆)
★全国各地の有名紬に合わせても見劣りすることはありません★

【南風原花織との組み合わせ】                   【黒黄八丈との組み合わせ】


◇結城紬には大きく分けて「紬」印「結」印があります(※この帯は「紬」印です)一般的に「本場結城紬と呼ばれるものは「結」印の表示がついています。「紬」印の結城紬は本場結城紬の制作工程を少し合理化させることで大量生産を可能にし、価格もお安くなります。そして「本場結城紬」のなかでも地機と呼ばれるものこそ、国の「重要無形文化財」に指定されている最高峰の結城紬です☆
①真綿糸を手で紡ぎ ②絣を手で括り ③居座り機で織りあげる 他にもいくつもの工程がありますが、この3つを満たしてこそ無形文化財の技術です。※本場結城紬の中でも③の工程を高機と呼ばれる織機で織られているものは無形文化財指定技術と区別して地機に対して高機と表示されています。※織り上げられた結城紬そのものは文化財ではありません。技術が無形文化財です(ゆえに無形と付きます)

【参考までに、本場結城紬のラベルはこれだけあります】